<中国・四川地震>死傷者が増え続け、2次災害も懸念
がれきの上を歩いて避難する少女、崩れた幼稚園。救助活動の途中にも次々と余震が襲う。中国四川省雅安(があん)市蘆山(ろざん)県で20日朝に発生したマグニチュード(M)7・0の地震は、死傷者が増え続け、2次災害も懸念される。大気汚染の深刻化や鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)感染拡大に続く重大事案に見舞われ、3月に本格始動した習近平指導部は李克強首相を被災地に派遣して陣頭指揮を執らせるなど危機感を募らせている。
中国版ツイッター「微博」などによると、最も大きな被害が伝えられている蘆山県竜門郷では、山肌に建てられた家屋がほぼすべて倒壊。20日夜の時点でも多数の住民が生き埋めになっているという。
住民の一人は「電話も通じず、親戚が無事なのかも分からない。余震が何度も起き、しかも大きい」と恐怖を語った。住民の多くが余震を恐れて屋外で身を寄せ合って座り、救助を待っている。
蘆山県人民病院には次々と負傷者が運び込まれ、緊急手術を待つ人であふれた。中国中央テレビには、屋外で心臓マッサージを受ける男性や、泣き叫ぶ男の子を背負った高齢の女性らの姿が映し出されていた。
中国政府は軍や武装警察の計7000人以上を派遣して救援活動に当たっている。だが、20日午後には被災地に向かっていた軍の車両が川に転落し、2人が死亡する事故も起きた。
甚大な被害を出した四川大地震から間もなく5年。省内各地では18~19日に大地震を想定した救援訓練が実施されたばかりだった。
華僑向け通信社「中国新聞社」は「当時より激しい揺れだった」と語る成都市民の声を伝えた。
2013-04-21 07:37
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